Web担当をするなら知っておきたい初級SEO対策テクニック
ホームページを作ったものの、一向にアクセスが増えない、思ってるより検索結果が芳しくない という経験はありませんか?
近年ではホームページは、ただ運営すれば来訪者が増えるということはほとんどなく、ある程度テクニックを知っておかなければ、狙ったユーザーを引き込むことも難しいものとなっています。
ただアクセスを集めるだけ というのであれば、それこそ善悪問わず様々な方法がありますが、本当に欲しいアクセスは「あなたのサービスに興味を持っている人」ではないですか?
今回は、そのために知っておくと便利な「すぐできる」テクニックをご紹介します。
目次
タイトルにキーワードを含める
これはホームページのタイトルもそうですし、ブログなどの記事タイトルでも同じことが言えます。
例えば、当事務所は「PHI-WORKS(ピーエイチワークス)」と名乗っていますが、ホームページのタイトルはどうでしょうか?
「PHI-WORKS-京都府舞鶴市のホームページ・印刷物デザイン制作-」
となっているはずです。
これは、基本的に当ホームページに来訪される方のほとんどが当事務所の名前に興味はないし、そもそも知らない事務所ではないか? という前提があります。
そのため、もっとわかりやすいものとして「京都府舞鶴市」で「ホームページや印刷物デザインを制作している」ところの「PHI-WORKS」という事務所です。ということを伝えなければならないわけです。
特に「京都府舞鶴市」と「ホームページ・印刷物デザイン制作」は、求める人からすれば比較的検索される可能性が高いであろうということから、この言葉を検索結果に反映させたいという意図があります。
つまり、検索されることが多いであろう一般的に通用する言葉、単語を含めることが大事で、例えば企業のホームページであれば、「どの地域で」「なんの業種(何を取り扱っているか)の」企業であるか ということを含めることをお勧めしたいわけです。
(全国を相手に来訪を促したい場合は地方はいらないかもですが)
ブログでも同様に、ターゲットとしているお客様が検索しそうな言葉をさりげなく入れておくということが大事ということがわかるはずです。
ご注意いただきたいのは、そのタイトルも単語の羅列や冗長なのはNGということ。Googleの場合ですと、検索結果に反映される文字数は28文字です。この数字に収めるのが理想。超える場合でも、前半に検索結果に反映して欲しい言葉は入れるように意識してみましょう。
文章は短すぎることなく、必要な単語を織り混ぜる
文章についてもタイトルと同様、適切に検索結果に反映して欲しい言葉を織り混ぜるようにしましょう。
例えば、文章の流れ上、「あれ」「これ」「それ」などの言葉は適宜単語、正式名称などに置き換えるだけでも十分です。
あまりやりすぎると逆にスパムとして検索エンジンに嫌われてしまいますので、文章の流れ上不自然さを感じさせないようにすることが大切です。
また、文章量も考えてみましょう。あまり短すぎると、検索エンジンは内容を把握することができず、評価ができないので検索結果に反映したがりません。長ければいいというものではないですが、コンテンツの概略であれば100文字程度、ブログであれば、まずは1000文字〜1500文字くらいを目指すくらいの気持ちで書いてみましょう。
(あくまで達成しやすいという程度の目安なので、この数字にこだわる必要は全くありません)
こちらの注意点は、あまり単語を分散させすぎるのもよくないということです。
例えばこの記事あれば、SEO対策に関する文章ですので、ここに広告テクニックや別の集客方法を書くということはしません。あくまで「SEO対策」に関することだけに集中して、それに付随する言葉をいくつか散りばめる程度です。
欲をかいて全く関係のない単語を不自然なほどたくさん入れ込むと、「ワードサラダ(要するに無関係の単語が盛りだくさん)」と呼ばれるスパム記事扱いをされ、検索の評価は落とされます。
1テーマにつき、メインになる単語と、それに関連する言葉(これを共起語と呼びます)を組み立てて文章を作るということが一つのテクニックとなります。
今回の事例では「SEO」「テクニック」の二つのワードで検索結果にいい感じに反映されればなーって助平心、あります。
HTMLにこだわる
ここからはちょっと技術的な話も入りますが、今回はそこまで難しい話はありません。
まず最初にこだわりたいところとして
「title」、「meta description」の2つだけは覚えておきましょう。
どちらもHTMLソースの最上部付近に置いてあるはずのタグです。
titleタグについては最初に記載した「タイトルにキーワードを含める」を参考にしてください。
もう一つの「meta description」ですが、当ホームページでは
<meta name="description" content="舞鶴・綾部・福知山〜京都府北部のホームページ・印刷物制作はPHI-WORKSにお任せください">
となっています。
これはタイトルタグを補足しつつ「何のためのホームページであるか」を端的に説明するタグで、このタグがそのページの概略を検索エンジンに知らせる役割を持っています。
意外と多いのですが、このdescription、入力はされているものの「全ページ同じ記述」という状態が散見されるもので、実はこのタグについては1ページずつ記述を変えることが推奨されています。
1ページずつそのページの概要を伝えるという作業が地味に面倒になりがちではありますが、労力の割には意外と効果の高いことでもありますのでちょっとだけ頑張ってみるのもいかがでしょうか。
逆にSEO対策としては意味があまりない、もしくは逆効果のこと
昔の手法だったり、過剰SEO対策であったり、いわゆるブラックハットと呼ばれる検索エンジン非推奨の方法だったりといろいろあるものですが、上記までとは打って変わって「やってもあまり効果のないこと、やってはいけないこと」も合わせてご紹介します。
meta keywordの設定
古くからあるもので、head内のmetaタグでkeywordという設定項目があるのですが、こちらは現時点では検索エンジンは見ていません。よって、記述しても意味はないとされています。
Google(Yahoo!)はもちろんですが、もう一つ有名な検索エンジンであるbingにおいても意味はないようで、さらに過剰にキーワードを詰め込みすぎるとスパム扱いにされてしまうという危惧があります。
これから無理に記述を削除する必要も特にありませんが、キーワードが10個以上あるなどの場合はキーワードを減らすか、いっそタグごと取り除いてしまってもいいかもしれません。
相互リンクによる被リンクが大事というのは昔のお話
特にGoogleは「多くのサイトからリンクを貼られるサイトは評価をする」という前提で動いているため、他サイトにリンクを貼ってもらう(これを被リンクといいます)ことは重要な評価点となるのは、現在においても同様です。
ただし、そのための手段はあくまで「自然発生」でなければならず、示し合わせて作った過剰な相互リンクやリンク集の登録は不自然なリンクとみなされ、逆にペナルティとして検索結果から大きく落とされてしまう危険があります。
検索エンジンもその辺り、かなり高性能になっていますので、不自然なリンクはすぐに見破られてしまうもので、さらに現在では量より質の方が大事とされており、評価の低いサイト100サイトにリンクを貼られるより、評価の高い1サイトにリンクを貼られる方が全体的な評価が高まる傾向にあります。
未だに「被リンクをたくさん作れば検索エンジンで1位になれますよ」などという謳い文句で営業をするところもあるようですが、大量の被リンクに意味があったのは大昔の話。今は質重視ですので、評価の高いサイトに紹介してもらえるようなコンテンツを作るということに力を入れるべきでしょう。
ディレクトリサイトに登録すれば検索結果は優遇される?
現時点での効果のほどはわかりませんが、一昔前はYahoo!ディレクトリを筆頭に、各種大手検索エンジンが提供するディレクトリサービスに有料登録をすれば、Googleの評価が高まって検索結果が上昇したという事例は多いものでした。
が、現在はその対策もされており、大手ディレクトリからであってもSEO効果は得られないようになっています。あくまで検索結果による効果の話で、それ以外のアクセスはあるかもしれませんが、今回の趣旨とは違うので割愛。
現在では「SEO効果」はほぼありません。
過剰にキーワードを詰め込んだ文章(ワードサラダ)
これは前述しましたが、一つのコンテンツ内に過剰に狙いのキーワードを入れるというのもスパム扱いですのでやめておきましょう。
あくまで文字数に対してのキーワードの割合ですので、どれだけ入れるとアウトなのかという境目はないのですが、少なくとも読んでみて不自然であったり、違和感を覚えるようであればワードサラダの可能性は高いかと思われます。
例えば600文字くらいの文章に対して、10回も同じキーワードが入っていれば違和感はありますし、全く関係のないキーワードが大量に紛れ込んでいてもおかしな話になります。
逆に、5000文字の文章であれば、10回くらい入り込んできても許容範囲内でしょう。
これだ! という基準値はありませんが、人が読んでみて違和感のあるような言葉の詰め込み方は避けるようにしましょう。
ここまでのお話で知ってほしいこと
長々と書きましたが、これまでの文章の中で知ってほしいことはたった一つ。
「どれも、人が見てわかりやすいかどうか」
に集約されています。
検索エンジン対策といっても、結局のところ、ホームページの来訪者は人(時々猫)でしかありません。
人が見てわかりやすいかどうかということが、イコール検索エンジン対策に繋がっていく ということがわかれば、SEO対策という小難しい名前であっても決して恐れるものではないということがわかるはずです。
深く入り込むと非常に難しい世界ではありますが、今すぐにでもできることだってたくさんあります。まずはできることから始めてみませんか?